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『作兵衛さんと日本を掘る』アンコール上映と「山本作兵衛展」のご案内      2022・02・11

 筑豊炭田に生きた生粋の炭坑夫、山本作兵衛が残した記録画と日記697点が、日本初のユネスコ「世界記憶遺産(世界の記憶)」に登録されてから10年。記念日の昨年5月に上映予定でしたが、コロナにより延期しました。

 昨年中、福岡県内数か所でリレー原画展が行われ、その最後のトリに、今月より東京で、大規模な「山本作兵衛展」が開催されます。

 同時期にアンコール上映をいたします。


初公開から約3年。コロナ禍の中で様々なことを考えました。

作品内で描いた、変わらないこの国の構造、労働、差別・・・。作兵衛さんの絵の魅力にドキドキし、画家の故菊畑茂久馬さん、作家の森崎和江さん、そしてその絵さながらに働いた元おんな坑夫の言葉に、改めて心震える思いがします。

 観た方を元気づけてくれると、信じています。

 映画の公式HPもどうぞご覧ください。www.sakubeisan.com


 劇場上映と展覧会は以下となります。


◆『作兵衛さんと日本を掘る』      

 ポレポレ東中野 https://pole2.co.jp/

 2月26日(土)~3月4日(金) 10時よりのモーニング上映

 私は、毎回、劇場におります。


◆『山本作兵衛展』

 東京富士美術館 https://www.fujibi.or.jp/

 2月11日(金・休)~3月13日(日)

 原画114点を展示。これだけの数は現地へ行っても見ることはできません。

 

 映画と原画、両方とも見ていただければ、大きく心に響くものがあると思います。


この状況で、私自身、“現代のおんな坑夫”として、この国の地下にまだまだ埋もれている事実を、掘り出し、表に運び出していく必要を、再びひしひしと感じているところです。


 1週間限定のモーニング上映で、なかなか都合がつけづらいかと思いますが、まだ観ていない方、もう一度見ようという方、是非是非おいで下さい。劇場でお待ちしています。


 添付は、『作兵衛さんと日本を掘る』アンコール上映のチラシ、「山本作兵衛展」のチラシです。


                                 2022年2月11日

                                 熊谷博子


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