top of page
概要
山本作兵衛は、福岡県・筑豊炭田の炭坑夫。自らが体験した労働や生活を伝えたいと、60歳をすぎてから本格的に絵を描き始めた。暗く暑い地の底で、石炭を掘り出し運ぶ、男と女の姿だ。
2011年5月、その記録画と日記など697点が、日本初のユネスコ「世界の記憶」に登録された。福島第一原発の事故からわずか2ヶ月半後のこと。
映画では、多岐に渡る絵の数々を、細部に至るまで紹介する。同じように働いた104歳になる元おんな坑夫の言葉に、胸うたれる。
家族や、画家の菊畑茂久馬、詩人の森崎和江、記録作家・上野英信の長男など、作兵衛さんをめぐる人々の証言から、今も変わらないこの国の差別や、エネルギー労働の構造が浮かびあがってくる。
*キネマ旬報・文化映画 ベスト10
*あいち国際女性映画祭 上映
クレジット
2018 / 日本 / 111分 / DCP / ドキュメンタリー
朗読:青木裕子(軽井沢朗読館)
ナレーション:山川建夫
撮影:中島広城 藤江潔
VE:奥井義哉
編集:大橋富代
映像技術:柳生俊一
MA:小長谷啓太
音楽:黒田京子(作曲・ピアノ)喜多直毅(ヴァイオリン)
配給協力:ポレポレ東中野
製作・配給:オフィス熊谷
bottom of page