概要
長崎の被爆者、谷口稜曄さんは16歳で被爆し、背中に大やけどを負った。“赤い背中の少年”の写真は、原爆被害の象徴であった。長い間、核兵器廃絶運動の先頭に立っていたが、仲間たちが次々亡くなり、次世代へどう引き継いでいくのか。
親から体験を聞いていない被爆二世も多かった。あまりに悲惨すぎて、わが子にはつらくて話せないし話したくない。
そんな中、二世の会の会員たちは、谷口さんの体験を自分たちのものにするため、裸の背中を直接見せてもらう。また会長の佐藤直子さんは、父親からその体験を描いた紙芝居を手渡され、語り部を継ぐことにした。
2015年8月9日、被爆者代表として平和の誓いを述べる谷口さん。「生きている限り、生き証人のひとりとして、その実相を世界中に語り続けます。」
クレジット
2005 / 59分 / テレビ
語り:斉藤とも子
撮影:中島広城
音声:安川賢司
編集:大橋富代
共同ディレクター:石田涼太郎
制作統括:福島広明
プロデューサー:岩下宏之
制作協力:NHKプラネット九州
制作・著作:NHK
戦争と原爆 関連作品
その他の関連作品
●日本テレビ 知られざる世界 『これが中性子爆弾の正体だ!謎の核融合兵器』(1978・テレビ)
●日本テレビ 知られざる世界『なぐり、蹴り、撃ち、殺す!恐怖のテロ対策学校』(1984・テレビ)
●日本テレビ 知られざる世界『地下千メートルの核シェルター!米国の生き残り作戦』(1985・テレビ)
●朝日ジャーナル『一番若い被爆者 原爆小頭症の40年』(1986・写真と文)
●日本テレビ ニッポンの顔 『東京裁判の教誨師 花山信勝』(1987・テレビ)
●日本テレビ 終戦特集 『8月15日の子供たち』(1988・テレビ)
●月刊ジャーナリスト『彼はなぜ日の丸を焼いたのか』(1988・写真と文)
●公明 『戦争の陰で耐える女性、戦う女性』(1989・写真と文)
●『右傾度・87%』 径書房 共著(1990・本)